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からだのワンポイント

○ 骨が鳴る(股関節・膝・足首etc…)のはどうして?

○ 骨盤や背骨のゆがみが気になるんだけど…

○ 足を横に上げることと、ターンアウトの関係

○ 足が太くて、ももの横の骨が出っ張っているせいだと思うんですけど、整体で治せますか?O脚や猫背は、整体で骨の位置を直せば治るんですか?

○ 体が硬くて…整体でポキッとやったら、足が上がるようになりますか?

○ 整体で骨のゆがみをなおせばヤセるって、本当ですか?

○ 股関節が柔らかい=開脚ができる?

骨が鳴る(股関節・膝・足首etc…)のはどうして?

関節などで音が鳴る基礎知識

 関節を動かすと音が鳴ることがありますが、これは骨が鳴る音ではありません。
 関節となる骨と骨は、関節包という薄い膜のようなものでおおわれており、そのなかに滑液という、ゼリーのような潤滑剤の役をする液体がつまっています。
 関節の鳴る音は、この液体の中に、圧力などによって生まれる空気(気泡)がはじけるときの音。
 骨そのものがポキポキ音を鳴らすわけではありません。

股関節の音が鳴る

 よく言われているのは、固くなってしまった股関節まわりの筋や腱が、骨や他の組織とこすれ合うことで音が鳴る、ということ。
 他に、上で説明したメカニズムによることもあります。
 結論として、音が鳴ること自体そのものは、痛みや違和感がなければ、むやみに心配することはありません。
 ただし、長い期間で見てみると、こすれることで削れていったり、傷つくことがあるかもしれません。わざと鳴らすことはやめましょう。

 また、股関節の動きにかかわる筋肉や腱のどこかが固く(あるいはやわらかく)なり、今までと動きかたや稼動域が変わることで、関節面の接地が変わったり、バランスがちぐはぐになってしまい、音が鳴りやすい状態になってしまった…ということも考えられます。
 この場合、こうだから鳴る、というパターンがあるわけではありません。
 生活習慣、スポーツ環境、運動量、カラダの使い方…原因と結果はさまざまです。

膝の音が鳴る

 膝のお皿は膝蓋骨(しつがいこつ)といって、カラダのなかでいちばん大きな『種子骨(しゅしこつ)』という分類に属しています。
 種子骨は筋や腱の摩擦に抵抗するためにある…と言われていますが、ぷかぷかと浮いている骨、というイメージを思いうかべると、なんとなく分かりやすいかもしれません。
 ためしに膝を伸ばし、お皿をつかんで動かしてみましょう。よく動きますよね?

 さて、上に関節が鳴る音=潤滑液の気泡がはじける音、と書きました。膝のお皿にも、この潤滑液があります。
 そして、膝のお皿はよく動きます。
 ここでちょっと考えてみましょう…水の入った器をゆらすのと、静かに置いておくのとでは、どちらが空気が入りやすいでしょう?
 そう、ゆらした方が空気は入りやすいですよね。タマゴをかきまぜるとたくさん泡ができる…そんなイメージをしてみると、分かりやすいかもしれません。
膝の音が鳴りやすい理由として想像できるのは、まずこれがひとつ。

 もうひとつ…
 種子骨は、筋や腱の摩擦に抵抗するためにあります。
 膝のお皿が抵抗しているのは、前ももの筋肉。
 前ももの筋肉の一部は、膝のお皿にくっついています。
 つまり、股関節とおなじように、前ももやそれに関わる筋や腱が固く(あるいはやわらかく)なり、今までと動きかたや稼動域が変わることで、関節面の接地が変わったり、バランスがちぐはぐになってしまい、音が鳴りやすい状態になってしまった…ということも考えられます。

 最近スポーツやストレッチをしていて、股関節や足のまわりの柔軟性が高まった or 落ちた、筋力がついた or チカラが入りにくくなった etc…ということはありませんか?

 たとえばダンスやバレエをやっているひとのなかには、開脚はトクイだけど、前もものストレッチはしたことがない、という方がけっこういます。
 ためしにやってみてください。正座もけっこうつらい!という方、いませんか?
 この場合、音が鳴る原因は前ももにあるかもしれない、と考えることができます。

 ひとつひとつ確認していくと、どこかにヒントが転がっているかもしれません。

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骨盤や背骨のゆがみが気になるんだけど…

お医者さんや整体院や接骨院やマッサージなどで、骨のゆがみを指摘されることがありますが、ほとんどの場合“骨そのものが変形をしている”わけではありません。
正確には“骨がゆがんでいるのではなく、骨のあるべき位置がずれている”
さらに、この“骨がずれている”は、外れている・脱臼していることを指すのではないことがほとんどです。
その点は安心して下さいね。

では、どういう状態を指すのか…
筋肉や腱や靭帯や血管や内臓、その他からだを構成する軟部組織が、かたくなったりやわらかくなったり動いたり動きにくくなったりして、結果的に、ふつうあるべき位置に組織(この場合は骨)がないことを指している…というのが、近いのではと思います。

なんだかむずかしくなっちゃいましたが、たとえば棒の両端にテープで輪ゴムを止めたものを作って、両手でゴムを持ってのばしたりちぢめたりねじったりしたら、棒の位置は変わりますよね。そんな感じです。
この場合、棒が骨で、輪ゴムが筋肉や腱や軟部組織です。

ついでに言うと、外見がみんな違うように、骨もみんな全部違います。
必ずしも左右対称ではありません。また持っている人と持っていない人がいる骨もあるので、人のからだが持つ骨の数はバラバラだったりします。そもそも違うのに、ゆがみとか正しい位置って言われてもねえ…
外見に正しい、まちがっている…なんてものはありませんよね。骨もおんなじ。
ゆがみに対し、やみくもにビクビクすることはありません。

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足を横に上げることと、ターンアウトの関係

 バレエをやられる方から、どうしたら高く足が上がりますか、開脚ができますか、とたずねられます。
 けれど、バレエについて話をするなら、これらは正しいターンアウトができる結果。
 高く足を上げたり、開脚をすることそのものが目的ではありません。

 ターンアウトについて。
 股関節は、ものすごーくおおざっぱに表現すると、半分に切ったボールの横に六角レンチをくっつけたような形になっています。
 つまり、横に足を上げていくと、六角レンチの角っこがボールのカベにぶつかってしまい、それより上には上がらない。

 ターンアウトすることで、六角レンチの横軸ををボールのカベに沿わせるようにすると、足はそれより上に上がる、というしくみ。
 開脚も、ターンアウトした方がきゅうくつそうではないことが、なんとなくイメージできるのではないか…と思います。

 この、半ボール=骨盤、六角レンチ=足の骨。
 骨盤と足の骨の先っちょはどんなふうにつながっているか、というと、ボールをグローブでガッチリつかんだような形になっています。
 更に、かんたんに外れるようなことがないよう、たくさんの腱や靭帯でガッチリ固められています。グローブとボールを、色々な太さのヒモでしっかり縛っているようなイメージ。

 さて…これだけガッチリとつながっている股関節に、さらに力を入れてしまったらどうなるでしょう?
 分かりにくい? じゃ、分かりやすいところで、手にぐっと力を入れて振ってみましょう。 手首は動きませんよね。
 力を抜いて手を振れば、手首はぶらんぶらんと動きます。 股関節もおんなじ。

 ターンアウトを行うためには、股関節の力を抜いて、自由に動けるようにしてあげることが、まず重要ということになります。
 もちろん股関節にかぎらず、すべての関節でもおなじこと。

 というわけでこの質問をいただくと、まず正しいターンアウトが重要で、そのためには力を抜くことが…とお話しています。

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足が太くて、ももの横の骨が出っ張っているせいだと思うんですけど、整体で治せますか?
O脚や猫背は、整体で骨の位置を直せば治るんですか?

このような悩みは、生まれつきのこともありますが、ほとんどはその方が生まれてから今までどんな風に過ごしてきたかが現れます。
生活・食・運動の習慣、家庭や教育の環境、いろいろなことの全てがです。
変えるためには、今まで行ってきたことを変えたり、新たなことを行う…という努力が必要になります。

ダイエットを思い浮かべていただくと、分かり易いと思います。
ダイエットにはうまい話がたくさんありますが、結果を生むことはありません。最近ハヤリの朝バナナも、さっそく問題点が指摘されていますね。
楽してダイエットはありえず、基本をおさえ、長い目で見ることが必要。
また、努力は継続しなければ、最終的にはリバウンドしてしまう。挑戦したことのある方なら、誰でも身に滲みてご存知のことと思います。

このような視点においては、整体はダイエットによく似ています。
体の道筋を指し示すことで、体(脳)に新しい感覚を提供(刺激→学習→習慣)するという意味においては、整体は手助けとなるでしょう。
矯正を整体に委ね、本人はそのまま何もしないでいれば、一時的には治ることもありますが、またすぐ元に戻ります。ねじった紐はやがてほどけますね。これと同じことです。
持続させるためには、効果が解けたらまた矯正する…それを延々くり返すか、変えるために自分で根気よく反復し、感覚や習慣を養わなければならない。
また、長く悩んできたことほど、望む結果に繋がるには時間がかかります。
急に戻れば反動も大きい。自然なことですね。

整体にできることは、もしあなたが体を変えたいと思うなら、体が持つ本来の方向に体を行きやすくしてあげることと、何とかしたいのにどうしたらいいか分からない場合に情報を提供し、変えられる可能性があるということに、勇気を持っていただくことです。

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体が硬くて…整体でポキッとやったら、足が上がるようになりますか?

これは整体でなく、脱臼です…

ここから整体院に柔軟性のご相談に来られる方の半分は、単純に体が硬いので柔らかくしたい方。
もう半分は、柔軟性を上げたうえで、ダンスやスポーツなどのパフォーマンスに生かしたい方です。
この2つは同じに見えて、実は全くちがいます。
ご理解いただきたいのは、柔軟性をパフォーマンスに生かしたい場合は、単純に柔軟性があればいいというものではない、ということ。
柔軟性を持ちながら、それを発揮できる筋力や技術が必要になります。

紐と棒があります。地面に立てたいとしたら、棒はバランスがうまく取れれば、支えなしで立つかもしれません。けれど紐はそうは行きません。立てるなら上から吊るしたり、支えとなるものが必要になります。
柔軟性も、これと同じなんです。
人並み以上の柔軟性は、ただやみくもにあればいいというものではなく、ともすれば不安定さを生むことに繋がります。コントロールできることが必要になるのです。

柔軟性はその場で手応えを感じやすいですが、パフォーマンスに繋げる場合、結果はすぐその場で出るものではありません。たとえ結果が出ても、あくまでその時だけです。
何かを身に付けようとすれば、イッパシのものになるには長い年月がかかりますよね。
また、何事もこれで完成ということはありません。根気と地道な努力が必要です。
これとまったく同じことが言えます。
ここから整体院にも、なにがしかのプロがいらっしゃることがあります。
華やかに見えるプロフェッショナルほど、日々たゆまぬ努力とメンテナンスをされているもの。

さらに、パフォーマンスに繋げたい場合、それまでの使い方が邪魔をすることがあります。
長くダンスやスポーツをされていて、伸び悩まれているという方。
先へ進むには、コントロールと同時に、今やっていることを止めなくてはなりません。
これは今まで培ってきたことを覆すという、アイデンティティにかかわる大きな決断の要ることです。
また、使わないようにする(落とす)根気は、使う(付ける)根気より遥かに忍耐が要求されます。
容易なことではありません。

努力するか、断念するか、それはあなたが自由に決めていいこと。
どれが正しい悪いとか、こうしなきゃいけないというものはありません。
どうするか、決めるのはあなたです。
わたしはご相談をいただくたびに、このようにお応えしています。

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整体で骨のゆがみをなおせばヤセるって、本当ですか?

体の構造上、こうなっていると太れない・こうなっていると肥満である…という状態は、実はあります。
この話をすると、その 『太れない状態』 になりたい!と大抵の方が仰いますが、要するにこれは消化不良を引き起こす状態です。内臓に負担をかけてまでヤセたいものでしょうか?
(当院では 『太れない状態』 を導くことは、頼まれても行いません…あしからず)

その方の体のゆがみが肥満と大きく関係しているなら、ゆがみを正せばヤセることもあるかもしれません。
が、この質問をされる方ほど、実際にはダイエットの必要がない方ばかりです。
また、体重そのものを減らしたいのではなく、部分ヤセをしたい方がほとんど。部分ヤセはとどのつまり、O脚や猫背などの原因と同じです。生まれてから今までの状態が体に現われているので、修正と努力をする必要があります。

わたしは以前に胃を病み、治すための薬を飲み、副作用のため4日で4キロ体重が落ちました。
それから2年以上が経ちますが、このときに落ちた体重と体力は、未だ戻ってきません。
若いときに美しく見せたいという誘惑は、とてもよく理解できるものですが、一時の誘惑にかられて体を台なしにすることのないよう、切に願います。

股関節が柔らかい=開脚ができる?

「股関節が柔らかい方がいいと思うんです」と、来院される方にもよくうかがいますが…
股関節がやわらかいといい状態=柔軟性=左右開脚とか…では、ないと思うのです。
ようは、からだ全体の連動性であって、股関節の柔軟性さえあればいいというものではなく。
からだが動く中で、その動きに股関節がやわらかく対応するということ。これが重要。

ちょうど、冬季オリンピックが開催されているところ。
『股関節がやわらかい』選手は、好成績をおさめていることが多いです。
よく見ると、重心が低く、おなか・腰のあたりがよく動き、上体と足は腰と一体となって自然に動きつつ、ぶれずに安定していることが分かります。
股関節だけに柔軟性があり他(柔軟性だけでなく運動量なども含む)には変化がなければ、股関節に負担がかかり、むしろケガのリスクは増えることもあります。
あくまで、動きの中の連動が大切。
なので、柔軟性というよりもよく動かすこと…移動をともなう全身運動。歩く、走る、その他何でも…が重要です。

以上を踏まえたうえでお話するならば、開脚前屈・前後開脚・前屈などには、大きく分けて、3パターンほど傾向があるかなと。

1. 骨格筋が固い
2. 関節(周囲組織)が固い
3. それ以外が固い

1については比較的短時間で効果が表れやすいのですが、2は第二次性徴期が終わっていれば、もうある程度決まっているので上限がある&腱や靭帯を伸ばすとすれば、からだにとってはリスクがともなうことを承知の上で進める必要がある&時間(数年)がかかる。
3は、ストレッチとは別の視点からもアプローチする必要がある。
となります。ほとんどは1・2の複合ですが、1をクリアしなくては2に行けないパターンです。
また、ココは極めてやわらかいのにココはすごく固いので狙いにくいとか、3のために1が起こっているとか、そんなケースもあります。

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